皆さんこんにちは。河村です。
今回は私の練習仲間の川上さんにインタビューさせて頂きました。
川上さんは普段はとても寡黙ですが、試合で無差別級に出場し大きな相手に立ち向かう姿は練習仲間だけでなく、まわりの道場の方々からも一目置かれています。
川上さんには趣味であるスイーツ作りや、無差別級に挑戦する理由などを語って頂きました。
それではお読み下さい。
まず、川上さんの格闘技歴をお教え下さい。
剣道は小学2年から始めて中学3年まで続けました。
ボクシングを始めたのはTVで観た辰吉丈一郎の試合に感動したのがきっかけです。
仕事後に気分転換が目的で岡崎市の総合格闘技道場スプラッシュに通っていましたが、そこで柔術に出会いました。
頭部に打撃を受けない安全性と何歳になっても試合に挑戦できる楽しさがあるので続けています。
川上さんと言えばスイーツ作りですが、始めたきっかけをお教え下さい。
子供の頃、自宅におやつが無かったのでレシピ本を見て自分でおやつを作っていたのがきっかけです。
買って来たスイーツと遜色無いものができるので今でもたまに作ります。
スポンジケーキを作ることが多いですが、材料の配合、手順を変えると全く違うものができてしまいます。
失敗することもありますが何度も作ってみて成功に近づいていく、スイーツ作りは柔術に通じるものがあるかもしれません。
川上さんと言えばディープハーフが強力ですが、どの様にしてそのスタイルに行きついたのでしょうか?
私は白帯を5年近く巻きましたが、柔術を始めてから4年以上一回も優勝したことが無く、このままずっと白帯で終わると思っていました。
その時スパイダーガードばかりやっていましたが、当時風吹柔術代表の石川先生に、手足が短い川上さんにそのガード合わないよ、ハーフガードとかバタフライガードに変えてみたら?と言われ、ずっと自分に合わない戦い方をやっていたことに気付きました。
そして身体能力が高い若い選手やパワフルな重量級の選手と対等に戦えるポジションはないかと考え、自分の体形が最も活かせると感じたディープハーフガードを研究し始めました。
川上さんは無差別級にも挑戦されておられますが、何故でしょうか?
小よく大を制すが格闘技の醍醐味だと思うからです。
総合力では劣っていても槍の様に鋭く尖った武器が一つあればそれだけで勝つ戦略が見えてきます。
自分が磨いてきた武器を試してみたいと思うから挑戦しています。
川上選手プロフィール
氏名 | 川上 聡宣(かわかみ としのぶ) |
年齢 | 46歳 |
所属 | ALMA FIGHTGIM HOMIES |
柔術歴 | 9年 |
帯色 | 茶帯 |
練習頻度 | 週3回 |
フィジカルトレーニング | スクワット、ランジ、懸垂、 ハンギングレッグレイズ |
サプリメント | プロテイン |
疲れの取り方 | 睡眠 |
柔術以外の趣味 | 酒、バイク、スイーツ作り |
SNS | Facebook |
ウエイトトレーニングはされておられますか?
仕事の都合で十分な練習時間が確保出来ない事と、身体能力の低下を補うことを目的に帰宅途中24時間制のジムに立ち寄って筋トレをしています。
バーベルスクワットやランジなど足腰を鍛えるトレーニングを中心にやっており、ベースが強くなってきたことを実感しています。
尊敬する選手や影響を受けている選手はいますか?
道場で共に練習をしている50代の練習仲間です。私も大きな怪我をすることなく長く柔術を続けたいです。
今までで印象に残っている試合をお教え下さい。
2019年全日本マスターオープンです。1日で6試合こなし、全試合作戦通りのゲームができました。
この大会で勝ち方が少し掴めたと思います。
今後対戦してみたい選手はいますか?
特にいませんが、同世代のなるべく多くの選手と対戦してみたいです。
今後の目標をお教え下さい。
自分のカテゴリーの試合で負けなくなることと、極めて勝てるようになることです。
川上さんにとって柔術とはずばり何ですか?
気分転換の手段です。
ストレスフルな仕事を終えて、柔術の道場に一歩足を踏み入れれば会社と違った自由な雰囲気の世界があり、一日の出来事を忘れることができます。
柔術に出会うことができた私は幸せ者と言えるかもしれません。
インタビューを終えて
「4年間で一度も優勝できず、このまま白帯で終わると思っていた」という川上さん。
今では想像もできませんが、その時の経験があったからこそ、今のスタイルに到達することができたんですね。
川上さんはディープハーフという武器を手に入れてからは、連勝を重ねて短期間で茶帯までになられました。
ブラジリアン柔術には様々な戦い方があるので、自分に合ったスタイルや戦略を見つけるのも、試合に勝つためには必要な事だと思います。
また、無差別級に挑戦するところも川上さんの凄いところですが、普段はとても寡黙なのにバイク、酒、スイーツが好きというギャップも魅力的なところですね。
そして、「柔術に出会えた私は幸せ者かもしれません」という川上さんには柔術愛を感じます。
私も川上さんと同様にブラジリアン柔術はストレスフルな社会を生き抜くための手段になっていると思います。
川上さん、ご協力ありがとうござました。