皆さんこんばんは、河村です。
トラスト柔術アカデミー代表の生田誠さんにインタビューさせて頂きました。
生田さんと言えば私が柔術を始めた2008年から黒帯として活躍されていて、鉄壁のガードを持つレジェンド柔術家と言っても良い存在です。
そんな生田さんですが、昔は弱かったとのことです。
今回は生田さんがどのようにして強くなっていったのか、その経緯をお聞きしてみたいと思います。
それではお読みください。
- 生田さんのスポーツ歴、格闘技歴をお教え下さい。
- ブラジリアン柔術を始めたきっかけをお教え下さい。
- 生田さんが「トラスト柔術アカデミー」を立ち上げた経緯をお教え下さい。
- 生田さんがご病気になられた期間は一切練習出来なかったのでしょうか?
- 生田誠代表プロフィール
- 生田さんの鉄壁のガードはどのようにして身に付けたのでしょうか?
- 生田さんは元々弱かったとご自身で話されてますが、バックボーンもない人が強くなるためには何が必要でしょうか?
- 生田さんの考える基礎、基本とは何でしょうか?
- 生田さんはアンドレ・ガウヴァオン選手やホベルト・サトシ選手など錚々たる選手と対戦経験がありますが、今までで印象に残っている試合をお教え下さい。
- 尊敬する選手や影響を受けている選手はいますか?
- 今後対戦してみたい選手はいますか?
- 今後の目標をお教え下さい。
- 「トラスト柔術アカデミー」をどんな道場にしていきたいですか?
- 生田さんにとって柔術とはずばり何ですか?
- 最後に全国の柔術愛好家へ一言お願いします。
- インタビューを終えて
生田さんのスポーツ歴、格闘技歴をお教え下さい。
小学生の頃はソフトボールで中学生の頃は野球をやっていました。
でも、万年補欠で後輩にもバカにされるくらいのダメダメな球児でした。
高校3年間は空手をやっていて、こちらは鹿児島県出水市の地区大会で3年間で2回準優勝し、出水市の地区代表で県民体育大会出場するも地区レベルの空手家でした。
23歳でブラジリアン柔術とキックボクシングとレスリングをはじめましたが、キックボクシングとレスリングはかじっただけです。
ブラジリアン柔術を始めたきっかけをお教え下さい。
兄に薦められてはじめました。
生田さんが「トラスト柔術アカデミー」を立ち上げた経緯をお教え下さい。
世界チャンピオンにチャレンジする事と自分の道場をやる事が自分の中の目標で、いろいろ身の回りの状況も変わっていき、2006年に道場立ち上げにチャレンジする事になった感じです!
生田さんがご病気になられた期間は一切練習出来なかったのでしょうか?
治療を頑張っていたので練習量は減りましたが、練習はしていました。
病気が分かってすぐに即入院してくださいとなったんですが、先生に無理言って道場運営出来るような治療をしていただきました。
何かあったらすぐ救急車で病院に来てくださいと言われてました。
生田誠代表プロフィール
氏名 | 生田 誠 |
ニックネーム | イクマコ |
年齢 | 45歳 |
所属 | トラスト柔術アカデミー |
柔術暦 | 22年 |
帯色 | 黒帯4段 |
得意技 | リバースデラヒーバ |
実績 | 2008年世界選手権 黒帯ライトフェザー級ベスト8 2009年全日本選手権 黒帯ライトフェザー級優勝 2011年ヨーロピアン選手権 黒帯ライトフェザー級3位 2017年全日本マスターオープン マスター2黒帯ライトフェザー級優勝 |
座右の銘 | 過ぎたるは及ばざるが如し |
好きな食べ物 | 寿司 |
好きな映画 | ショーシャンクの空に |
好きな漫画 | がんばれ元気 |
好きなアニメ | 北斗の拳、魁男塾 |
趣味 | ウナギ釣り |
最近ハマっていること | 梨泰院クラス |
生田さんの鉄壁のガードはどのようにして身に付けたのでしょうか?
とにかくパスガードされてやられまくって、気がついたら身に付けていました!
生田さんは元々弱かったとご自身で話されてますが、バックボーンもない人が強くなるためには何が必要でしょうか?
まずは柔術を好きになる事だと思います!
そして同じ事をやられない様に工夫する事だと思います。
やられて悔しいという気持ちが強くて感情的になると、冷静な判断が出来なくなるので、悔しがらないで良く考えると強くなると思います!
あとは、基礎と基本です。
生田さんの考える基礎、基本とは何でしょうか?
辞書などで調べると、
「基礎」は、物事の土台となるもので、その上に他の物事を積み上げることができるものであるが、「基本」は、軸になるもので、その一部を変えてさらに発展、応用することができるものである。
したがって、「基礎」は物事の最初の段階のものであるのに対して、「基本」はどの段階においても必要とされるものである。
とあります。
簡単に言うと基礎は土台。
基礎という土台の上に基本という柱がかってるって感じをイメージしてます。
柔術の基礎とは?
体力ももちろんある。
でも柔術は元々体力のない人がやるべき格闘技です。
元々は身体の小さい人、力の弱い人がどのようにして戦うかという点に重きを置いていると僕は思ってます。
では柔術の基本はなにか?というと
柔術の基本はムービング、つまり身体の効率的な動かし方です。
僕が強くなる段階で出来るようになってきた基礎と基本はこんな感じです。
基礎 | 基本 |
フレームとエビ | サイドエスケープ |
スイングムービング | シザースイープ、スパイダースイープ、フックスイープ |
ブリッジ | マウントエスケープ |
腕十字足ムービング | クローズドガードからの腕十字 |
スクエアムービング | タートルロール |
僕にとっての基礎と基本は強くなる為に必要となる無くてはならないモノです。
生田誠「あなたの柔術が劇的に向上するベーシックの捉え方」
生田さんはアンドレ・ガウヴァオン選手やホベルト・サトシ選手など錚々たる選手と対戦経験がありますが、今までで印象に残っている試合をお教え下さい。
印象に残ってる試合は全ての試合で、どれとは言えません。
どの試合もめちゃくちゃ緊張して一生懸命戦いました。
どんな相手でも楽に勝てたなんて試合はありませんし、ボコボコにされた試合も沢山あります。
試合してくださる相手が居てこその柔術なので、とにかく全ての試合が僕にとって大切でした。
尊敬する選手や影響を受けている選手はいますか?
綺麗事に聞こえるかも知れませんが、強くて有名な柔術家も、指導に専念されてる柔術家も、仕事頑張りながら趣味として柔術を楽しんでる柔術家も、柔術のある生活をしてる人には影響受けてますし、尊敬しています!
今後対戦してみたい選手はいますか?
対戦したい相手はいません!
試合はご縁がないと出来ませんし、ご縁があれば喜んで対戦させていただきます!
鬼売中!ガヴァオンも、ホブソンモウラもパスできなかった鬼ガード「生田誠 ザ・リバース・デラヒーバ」
今後の目標をお教え下さい。
歳を重ねて行く中で体力が落ちてきたりスタミナ無くなっていくと思うんですが、その中でも強さを維持出来る様に柔術を深く理解して技の精度を上げていきたいです!
「トラスト柔術アカデミー」をどんな道場にしていきたいですか?
日本一の道場とかじゃなくて良いと思ってます。
みんなに愛される柔術道場にしていきたいです!
生田さんにとって柔術とはずばり何ですか?
本当に本気でめちゃくちゃ大切なモノ
最後に全国の柔術愛好家へ一言お願いします。
全国の柔術愛好家の皆さん、柔術をはじめてくださって、好きになってくださって、楽しんでくださって、ありがとうございます!
より良い柔術界にしていく為に皆さんが柔術を心から楽しんでくださる事が本当に大切になります。
世界の柔術の盛り上がりに負けない様に、日本の柔術も一緒に盛り上げてくださると本当嬉しいです!
みんなで柔術楽しみましょう!
インタビューを終えて
生田さんの鉄壁のガードは、とにかくパスガードされてやられまくって気がついたら身についていたとのこと。
そして、どんなにやられても感情的にならず、どうすれば同じやられ方をされないようにするかを冷静に判断して良く考えることが大事とのこと。簡単そうでなかなか難しいことですよね。
そして生田さんが特に大事にされているのは「基礎と基本」。
生田さんの「基礎が土台で基本が柱」という考え方はとても勉強になります。
流行りの技を研究することも大切で面白いですが、やはり「基礎と基本」があってこそですね。
生田さんご協力ありがとうございました。