全日本マスター優勝・小野信選手インタビュー「本気遊戯」

インタビュー

皆さんこんにちは、河村です。

今回はSPLASHに所属する小野さんにインタビューさせて頂きました。

小野さんとは以前に試合させて頂いたり、セミナーでご一緒したり、試合会場で良くお話させて頂いておりました。

小野さんの私のイメージは、とにかく楽しみながら、積極的に試合やセミナーに出ている印象です。そして体もバキバキ!!

今回は「昔は下手くそで、弱かった」言う小野さんが、どのようにして強くなったのか探っていきたいと思います。それではお読み下さい!

まず、小野さんの格闘技歴を教えて下さい。

もともとプロレス見るのが好きで、高校の時に柔道部に入っていました。(一回戦負けの常連高)

卒業後は何もしてませんが、PRIDE、Kー1にハマり、グレイシー柔術が話題になって名著書「バイタル柔術」に全国の道場連絡先が掲載されていたので、近所の練習先に連絡して柔術人生が始まりました。

最初の頃は体育館での週1回練習で、体育館が使用できない時は練習なしで、歴は長いけど、 柔術歴の前半の練習量は微々たるものです。

小野さんと言えばブルース・リーの様なバキバキな体をされていますが、普段からウェイトトレーニングなどはされているのでしょうか? 


ありがとうございます。

バキバキなのは試合前だけですけど。高重量でガツガツはしてませんが、腕立てとか腹筋などの自重系は、気の向いた時にしてます。

柔術とは別に週1回から2回程度ですが、気が向かないと一ヶ月くらい全く筋トレしない時もあります。 

“自重トレーニングで作り上げられた、しなやかな体!”

小野さんの所属する「SPLASH」はどのようなジムでしょうか?


木部亮先生が指導するジムで、打撃、MMA、グラップリング、柔術など総合格闘技ジムですが、僕は柔術がメインで、ノーギをたまにするくらいです、打撃や総合は、全くやってません。

もしかしたらMMAを始める日がやってくるかもしれません。

総合格闘技&ブラジリアン柔術ジム「スプラッシュ」

https://ns-splash.com/

小野さんにとってのライバルと言える存在はいらっしゃいますか?


磯部師範をはじめ、対戦した方々、これから対戦する可能性のある人全てです。相手が僕のことをライバル視してくれるかは別問題ですが(汗)

永遠の片想いです。まずは振り向かせたいです。

あとはジムの人たち全員ですね。僕の対する対抗策を一番考えている人たちで日々苦い思いをしてます。

氏名小野 信
年齢46歳
所属SPLASH
格闘技歴柔術歴17年 
帯色黒帯
練習頻度週2~3回
サプリメントプロテイン
疲れの取り方寝る
柔術以外の趣味なし

強くなる為に工夫していることはありますか?


技術で敵わない部分は、パワーでカバーと思った時期もありましたが、今は、みんなと普通に練習して、課題を見つけて閃いたことを試すことの繰り返しで、特別なことはしてません、分からないことは先生や皆んなに聞いてばかりです。

尊敬する選手や影響を受けている選手はいますか?


いつも練習に来ている人、レッスン終わっても研究で長時間の居残り練習している人を見ると、自分もやらなければと思いますが、行動には移せてません。

今まで印象に残っている試合をお教え下さい。


全日本マスターの決勝も印象深いです。

コロナ禍の開催とあって、今までの大会の雰囲気とも違いセコンドも応援もいない中で、スイープ、パス、マウントと何点取られたか、残り時間も分からず、相手の首にラペラを巻けたので必死で絞めることだけ考えてました。

絞まっている手応えがあったけど、なかなかタップしないので途中で不安になり、ポジション変えてポイントを取りに行こうかとも考えましたが、何点取れば逆転できるのか分からなかったので、絞めに拘ってしまいました。

“強豪・井田選手との試合! 衝撃的な結末に…”

“第14回全日本マスター柔術選手権
マスター3黒帯ライトフェザー級優勝!”

今後対戦してみたい選手はいますか?


マスター4のライトフェザーの皆さんです。

個人名を挙げるとキリがないのですが、僕は挑戦者の立場ですので、会場でチラチラと視線があった人とは、次に対戦するタイミングだと考えておりますが、トーナメントの関係で対戦を逃す事も多々ありますので、その時の巡り合わせの対戦を大切にしたいです

今後の目標をお教え下さい。


多くの大会にでたいです。

黒帯になったばかりの頃は、一本負けが続き、たまにフルタイム試合して何も出来ずに終わっていたので、今後は自分のターンが続くような試合をしたいです。そのために長く柔術が続けられる環境でありたいです。

勝つまでやれば、負けはチャラ。

柔術とはずばり何ですか?


釣りバカ日誌の浜ちゃんの「釣り」とイコールのものです。 趣味です。のめり込んだ趣味です。 本気の遊び、本気になれる遊び。

真面目に仕事するより、真剣に柔術した方が人生ハッピーになるような気がします(笑)

最後にマスター世代の白帯柔術家へ一言お願いします。


柔術は遊びです。だからこそ本気になれば面白くなります。 面白ければ長く続けられ、気がつけば白帯から黒帯です。

下手くそで、弱かった僕が言うから間違いありません。

あとは試合で一度戦えばマブダチで、マブダチの仲間も 自分の仲間です。仲間が増えれば楽しさ倍増ですよ。

インタービューを終えて


柔術は遊びだと言う小野さん!

「遊び→本気→面白くなる→続けられる→強くなる」これを繰り返していくと「気がつけば白帯が黒帯」という事ですね。すごくシンプル!!!

一度戦えば「マブダチ!」そして、仲間が増える!

漫画の「北斗の拳」や「ワンピース」みたいな話ですが、これは私も同感です。

柔術を続けていれば同じ道場の仲間はもちろん、全国にも「マブダチ」が増えますね!

人間関係が幸福度を左右するという話を聞いた事がありますが、柔術を本気でやれば幸福になれるという事ですね(強引)

小野さんご協力ありがとうござました。

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