柔術家妻のぼやき「柔術家の妻、はじめました。」

皆さんこんばんは、河村です。

今日は書くネタもなくなってきたので、私の妻に記事を書いてもらいました。柔術家の妻目線の記事となっております(汗)

需要があるかどうか謎ですが、是非読んでみて下さい(笑)

「格闘技、はじめました。」 

冷やし中華の季節を迎えた中華料理屋のような自然さを醸し出し、Kが報告してきたのは、息子が生まれて一週間、まだ里帰り中のことだった。 

Kというのはサラリーマン格闘家を意味していて、私の友人間のみで使われているコードネームだ。使用方法は、「K帰宅」「K道着増えた」「また試合に出るのかよ、K」などと、主に悪口を言う時に使われる。 

こっちは寝不足で死にそうだというのに、趣味を始めたなんて冗談だろうと思ったが、どうやらKは本気らしい。しかも週何回も通うとしれっと言ってくるではないか。 

Kはフットサル、登山、サーフィン……と、やらなきゃ死ぬのかというほどのめり込んだものがいくつもあるが、突如ブームが去ることが多い。きっと格闘技だってそうなるだろう。ここで反対して喧嘩になるよりは、しばらく我慢する方が得だ。――私はそう思い、消極的に容認してしまった。 

今思えば、これは最大の過ちだったが、産後の超絶寝不足状態でまともな判断などできるはずがなかったのだから仕方がない。とにかくこうして、柔術家の妻として苦悩する日々が始まった。 

夫が柔術家だというと、世間の反応はこうだ。「へえ、柔道やっているんだ!」 

最近ではセレブや芸能人がやっているということもあって、認知度が向上してきているのかもしれないが、一般的にはまだまだ認知度が低く、伝わらないことが多い。説明するのも面倒なので、「それの寝技だけみたいなやつ)」で、私は済ますことにしているが、心の中はこうだ。 

柔道ではなく、柔術なのだ。わかってくれ。いや、わかって欲しいなんて、これじゃまるで私もまるで柔術が好きみたいではないか。 

とまあこんな風に柔術がマイナーツポーツであるが故に、マイノリティである柔術家の妻は愚痴の一つも言えないどころかいらない悩みを抱えるのである。 

これは、そんなニッチな層に向けた主に愚痴めいた呟きだ。

柔術家の妻が読んで「わかるわかる」と溜飲を下げるのもありだし、柔術家が読んで妻の気持ちを察するも良し。逆にうちの妻はもっと理解がある、夫はこんな風ではないと安堵するのもいいだろう。 

*今日のどうでもいい一言* 

ベリンボロ イメージ的に いぼ痔かな 最初に聞いたから、そのイメージが消えないベリンボロ。ポルトガル語でもなく、造語らしい。 

2020年12月26日 柔術家の妻