【細川顕の JIU JITSU VOICE Vol.20】IBJJFヨーロピアン選手権2026 グラント・ボグダノフ 選手 試合後 インタビュー「もっと国際経験を積んで、自信を持って試合をしたい。」

インタビュー
  1. 大会を終えて、今一番強く感じている感情は何ですか?
  2. 今回の試合の中で、自分自身で「一番動きが良かった」と感じた場面と、逆に「一番苦しかった」と感じた瞬間はどこでしたか?
  3. 試合を今振り返ってみて、「もしやり直せるとしたら、こう動きたい」と思う修正点は見えていますか?
  4. 実際に肌を合わせてみて、現在のヨーロッパや世界のレベル、フィジカルの強さについてどう感じましたか?日本国内の大会との「差」や「違い」はありましたか?
  5. 今回のヨーロピアンを経て、今年1年の目標や取り組みに何か変化はありそうですか?
  6. 日本に帰って、道場での練習で一番最初に取り組みたいこと、強化したいポイントは何ですか?
  7. リスボンまでの移動や時差、現地での減量はスムーズにいきましたか?日本から持ち込んだ必須アイテムなどはありますか?
  8. 試合以外で、今回のリスボン遠征中に起きた『ハプニング』や『トラブル』を教えてください。
  9. 試合後や会場内で、海外の有名選手やライバルと言葉を交わす機会はありましたか? どんな会話をしましたか?
  10. 減量と試合から解放されて、最初に口にした『現地の美味しいもの』は何でしたか?
  11. 今回のヨーロピアンを経て、日本の道場や練習環境に「もっと取り入れるべきだ」と感じた要素はありますか?
  12. 日本で応援してくれた方々へのメッセージをお願いします。

大会を終えて、今一番強く感じている感情は何ですか?

希望です。

今回のヨーロピアンを通して、自分にはこの大会でメダルを獲れる可能性が本当にあると、はっきり信じられるようになりました。

今回の試合の中で、自分自身で「一番動きが良かった」と感じた場面と、逆に「一番苦しかった」と感じた瞬間はどこでしたか?

一番動きが良かったのは、階級1回戦で極めた膝十字の場面です。

試合自体は余裕を持って勝てる感覚がありましたが、かなり疲れていて、「ここで一本で終わらせて正解だった」と感じました。

一方で一番苦しかったのは、2回戦で三角に入られた瞬間です。

その時、頭の中で一気に「タップ」という言葉が浮かびました。

試合前から「もう負けるかもしれない」「ここは負けていい」「早く今日を終わらせたい」という考えがあり、メンタルの準備不足が一番の苦しさでした。

試合を今振り返ってみて、「もしやり直せるとしたら、こう動きたい」と思う修正点は見えていますか?

細かい技術の話になりますが、トップポジションで0か100かではなく、常に70くらいで圧をかけ続け、必要な時だけ100で動くべきだと感じました。

何もせず待つ選択は、相手が上手い場合はとても危険だと、今回あらためて思い知らされました。

実際に肌を合わせてみて、現在のヨーロッパや世界のレベル、フィジカルの強さについてどう感じましたか?日本国内の大会との「差」や「違い」はありましたか?

単純に、みんなとても上手いです。

観ていると驚かされますが、実際に組んでみると「想像以上」ではありませんでした。

見たことのない技や動きがあるわけではなく、自分も黒帯として本来は何にでも対応できるはずです

ただ、国際経験がまだ足りず、無意識にビビってしまう部分がありました。

もっと経験を積んで、自信を持って試合をしたいです。

フィジカル面に関しては、同階級で国内外の差を感じたことは一度もありません。

これまで世界王者やPED使用者とも試合しています。

今回のヨーロピアンを経て、今年1年の目標や取り組みに何か変化はありそうですか?

小さい目標としては、パスガードの強化です。すでに取り組み始めています。

大きな目標としては、世界選手権前にIBJJFの大会に複数出場し、国際経験を積むことです。

日本に帰って、道場での練習で一番最初に取り組みたいこと、強化したいポイントは何ですか?

すでに少し話していますが、パスの時にもっと動くことです。

これは技術だけでなく、マインドセットとスタミナも必要です。

「疲れるのが怖くて動いていない」部分も正直あると思っています。

スパーでは追い込み切れない場面も多いので、フィジカルトレーニングにも新しい要素を取り入れることを考えています。

リスボンまでの移動や時差、現地での減量はスムーズにいきましたか?日本から持ち込んだ必須アイテムなどはありますか?

空港からホテルまでのタクシーで遠回りや追加料金のトラブルがありましたが、それ以外は問題ありませんでした。

その後はUberを使い、特にトラブルはなかったです。

今回は滞在が3日間だけだったので、時差ボケを治すという選択肢はなく、カフェインで無理やり元気を作りました。

普段は週1回ドリップコーヒーを飲む程度なので、カフェインがかなり強く効きました。

日本から食べ物や飲み物を多く持って行きましたが、現地のスーパーで必要なものはすべて揃い、結局ほとんど余って日本に持ち帰りました。

試合以外で、今回のリスボン遠征中に起きた『ハプニング』や『トラブル』を教えてください。

大きなものはタクシーくらいですね。

帰りは空港や道路が思った以上に混んでいて、ゲートに間に合うか少し焦りました。

また、乗り換え時間が1時間しかなく、走って移動することになりました。

途中でトイレに行きたくなりましたが、幸い搭乗前に間に合いました。

試合後や会場内で、海外の有名選手やライバルと言葉を交わす機会はありましたか? どんな会話をしましたか?

以前試合をして負けた選手が声をかけてくれて、雑談をしてInstagramを交換しました。

当時は一階級下でしたが、今回の体のサイズについてコメントをもらいました。

また、今大会で同階級だったシャビエル選手とは、試合が近かったこともあり「頑張ろう」程度の言葉を交わしました。

それ以外では、同行していた白坂奏選手と多くの時間を過ごし、いろいろな話をさせていただきました。

減量と試合から解放されて、最初に口にした『現地の美味しいもの』は何でしたか?

ケバブ、そして大量のスイーツです。

スイーツは見た目の繊細さでは日本の方が上だと思いますが、味はヨーロッパの方が好みだと感じました。

本当はポルトガル料理をもっと食べたかったのですが、最後は会食でシュラスコでした。

日本やアメリカで食べたものとは違う味で、行ってよかったと思いました。

今回のヨーロピアンを経て、日本の道場や練習環境に「もっと取り入れるべきだ」と感じた要素はありますか?

もし莫大なお金があって、赤字覚悟で趣味として道場をやりたい人がいるなら、世界中から強化選手を集めた選手専用の道場を作るべきだと思います。

複数分野のコーチを雇い、環境を整えれば世界王者は必ず生まれます。

その後、オンライン展開などをうまく組み合わせれば、最終的には黒字化も可能だと思います。

日本で応援してくれた方々へのメッセージをお願いします。

応援してくださったすべての方に、本当に感謝しています。

これからも試合を通して、観ていて面白い、楽しめる柔術を見せられるよう頑張ります。

Interview by Akira Hosokawa / 細川顕(JIU JITSU VOICE)

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